DSD archiving
アナログテープの劣化
80年代までは主にミックスにはアナログの1/4インチ、1/2インチのオープンリールのテープが使用されてきました。(2021年現在また海外ではデジタルと平行してアナログテープ復活してます!)アナログテープは録音したあと、1回目のプレイバック、2回目のプレイバックでも既に音質は変化します。その後は、再生回数に関わらず、温度湿度の管理がよくなされている環境でも磁気テープは少しずつ経年劣化していきます。アナログテープ(磁気テープ)は粉末状の磁性体をテープ状のフィルムに 接着剤で塗布または蒸着した記録媒体ですが、空気中の水分と化学反応を起こし、テープの表面に粘着性の接着剤が溶け出してきます。 そのような状態で再生すると取り返しのつかないことになります。アナログテープだけでなくデジタルの磁気テープも同様です。3/4インチ=U-maticのCDマスターや、3324, 3348, DAT、コンパクトカセットなども磁気テープです。専門業者で熱処理(ベーキング、オーブン入れ)を行なって、すぐにサイデラ・マスタリングにお持ち込みください。(熱処理の発注代行も承ります)
DSDアーカイビング
サイデラ・マスタリングでは、STUDER A-80、A820、Dolby-SR/Aのメインテナンスとトランスファー用のケーブルなど、神経質に管理しています。アナログテープは適切な熱処理をして11MHz DSDでアーカイビングしておくことを推奨します。
DSD(Direct Stream Digital)の音質は限りなくアナログに近いのです。PCMでも384KHz/32bit出会えばかなり近い。DSDはカメラで言えばRAWデータです。ADから量子化される前のまさにRAWデータです。人間の聴覚限界を超えた自然界に存在するほとんどの音を記録するのに十分な特性を持っています。DSDアーカイビングにより、素晴らしいレコーディング、作品を永遠に残すことが出来るのです。