オーディオの総合月刊誌「STEREO」ならびにJAZZ専門誌「Jaz.in」presents
「音色の彷彿/JAZZ BOSSA and Reflections Vol.1」を「エソテリック/K-05XD」で聴く (2024)
10/16(水)会場:晴れたら空に豆まいて
[出演]オノセイゲン、山本浩司
最高級のSACDプレイヤーK-05XDで、米国ヴァーヴ・レーベルのジャズ音源とブラジル・フィリップスのボサノヴァ音源の名曲をオノ セイゲンが選曲&マスタリングを施した「音色の彷彿 JAZZ BOSSA and Reflections Vol.1」を視聴するイベントが開催されました。誰もが聴いたことがある有名曲を多く含むにも関わらず、多くの玄人たちに「この曲をはじめて聴いた」と言わしめてきました。多くの人にまったく違うリスニング体験をもたらしました。
音は体験なのです。急なお声がけで来ていただいた方々にもたいへん評判良かったです。「お世辞じゃなくて今年1番良かった。あのイベント、登場人物全員カッコつけてなく、好き!!だけの集まりって感じで。」「正直もっと化学調味料だらけの味の濃い音を聞きすぎてるので、本当に目の前にいるような音はこれかぁ、師範代の演目体で観てる様な感覚でした。」「晴れ豆で毎月やってください!」など嬉しい感想が続々届きます。
昭和から続くオーディオ月刊誌「Stereo」の年配の読者と代官山の若者たちが、交流の場としても、とてもよかった。オーディオ業界からはこういう発想はなかなかないですね。若い人にもノイキャンヘッドホンとサブスクではなく、音楽体験はライブ、またはRecorded Musicであればこのように「いい音のライブハウス」で体験する。今回の音楽之友社 月刊stereoとライブハウス「晴豆」との業界を超えての試みは、たいへんうまくいきました。(もちろん一般的なマーケットとしてのサブスクを否定するわけではなく、Apple Musicで聞かれる率が上がるというだけでサイデラ・レコードではDolby Atmos も510曲も出しています)
開演前には、加藤和彦さんの命日ということで「イムジン川」またザ・フォーク・クルセダーズのSACD『戦争と平和』からもかけました。会場には加藤和彦さんヨーロッパ三部作の録音にも関わっている大川さんも来ていて、ちょっとした追悼ムードからスタート。山本浩司さんに「ガル・コスタ、亡くなったんだっけ?」と尋ねられ、つい最近のことだったので、ショックでその時だけは言葉を詰まらせてしまいました。まあこのSACD「「音色の彷彿/JAZZ BOSSA and Reflections Vol.1」にフィーチャーされてる巨匠たち、オスカー・ピーターソンもチャーリー・パーカーもみんなあっち側の世界に行ってしまいましたが、Recorded Musicこそタイムマシン体験、目の前に居ましたね。(オノ)
No,No,Yes! Kyoto (2024)
革専門のアパレルブランド&レザーテーラー No,No,Yes! 様の京都店でのサウンド・インスタレーションを手掛けました。(店舗の音環境のコンサルティング)
スピーカー:Eclipse TD 510MK2 x4, TD510MK2, Eclipse TD 725SWMK2, TD725SWMK2
アンプ:DENON AVC-X8500H
吸音パネル:SHIZUKA Stillness Panel SSP-500
ノーノーイエス 京都店 No,No,Yes! Kyoto
https://www.nonoyes.co.jp/kyoto-salon/
COMME des GARÇONS Aoyama (2019〜)
この時から初めて青山店に音響設備が導入されました。店内の天井には6基の 『JBL Control 45C/T』スピーカー、アンプには 『CROWN CT8150』が、そしてプロセッサーとして 『DBX DRIVERACK VENU360』が、新たに店舗に設置され、プレーヤーとしてDENONのSACDプレーヤー 『DCD2500NE』とネットワークプレーヤー 『DNP800NE』が用意されました。詳しくはコチラ
レポート:2019年の『COMME des GARÇONS SEIGEN ONO』~店舗に設置するオノ セイゲンの「音」。
https://www.ikebe-digital.com/?p=11154
大恐竜人間博(2015)
作って、撮って、書く。三人が生んだ恐竜たち。PARCO MUSEUMで開催された、画家の下田昌克、写真家の藤代冥砂、詩人の谷川俊太郎による『大恐竜人間博』の音楽を手掛けました。
音楽:オノ セイゲン (演奏:パール・アレキサンダーほか)
アートディレクション:井上嗣也(BEANS)
*静寂な空間に響きわたる『MEMORIES OF PRIMITIVE MAN』は、この空間から生まれました。
Seigen Ono and Pearl Alexander - MEMORIES OF PRIMITIVE MAN (SICX10001)
“一般的にコントラパスのアルバムというのは、バイオリンやピアノなどに比べて圧倒的にリリースが少ない。2ch ステレオで小型のオーディオや、ましてパソコンのスビーカーではその再現は絶望的である 。当初CD化は考えずに(プロの立場からも難しいと決めつけていたに建築や公共巨大空間のプレゼンに使いたいと思って録音だけは進めていた。偶然は、必然のタイミングで訪れるもので20年来の友人、イラストレーターの下回昌克から、2015年の1月から2月に渋谷のパルコミュージアムで『大恐竜人間博~ (恐竜:下田 昌克、写真:藤代冥砂、詩. 谷川俊太郎、アート・ディレクション・井上嗣也)をやるので音楽をお願いしたいという相談があった。打ち合わせをするまでもなく、まるでそのために新たにつくったようにピッタリとイメージが重なり、会場にもサラウンドで正確に再現できるシステムを準備して完成精度を高めた。ついに最終日にはソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより発売も決まり、SICX10001としてパッケー ジ化された。”(PROSOUND 2016年4月号『メモリーズ・オブ・プリミティヴ・マン』5.1ch & Stereo SACD Hybridアルバム制作より)
Silence spins - 東京都現代美術館 (2012)
東京アートミーティング(第3回)「アートと音楽 - 新たな共感覚をもとめて」展 のインタレーションの1つが、オノ セイゲン、坂本龍一、高谷史郎のコラボレーションにより実現したSilence spinsです。千利休の小さな仕切られた空間で無限の宇宙を想像する。目には見えない「音の展示」とは、すなわち「静寂な空間」の展示なのです。
小さな空間から無限大の宇宙を聴く、日本の茶室からインスピレーションを得たSilence spinsは、外側からのノイズと、内側での音の反響を最小限にまで抑える構造によって、 無意識的に空間を把握する感覚に働きかけます。内側に使用されている特殊な吸音素材は、自らの発する音に注意を向けさせると同時に高音の反射を遅らせるため、身体化した音と空間の関係性にずれをもたらすのです。
「人に限らず聴覚で捉える、ダイレクト音と反射音こそが3 Dの空間を認識していることは明らかで、視覚は後追いでそれを確認しているにすぎない。視覚障害者でもエコーロケーションのように訓練することで、直接に脳の中の視覚野に情報が届けられる。実はこれは無意識のうちに誰もが日常生活で使用している感覚でもある。」オノ セイゲン
Seigen Ono + Ryuichi Sakamoto + Shiro Takatani -東京都現代美術館
https://www.mot-art-museum.jp/music...
Sharjah Art Foundation (2013)
オノ セイゲン、坂本龍一、高谷史郎のコラボレーションにより実現したSilence spinsは、翌年にアラブ首長国連邦のシャルジャに拠点を置く現代芸術および文化財団であるSharjah Art Foundationが運営する展示に続きました。
silence spins is an infinite aural tearoom, seemingly without walls. This is accomplished by building walls that do not reflect sound – or at least, do so at a barely perceptible level. The walls are made of powerful acoustic absorption/isolation materials: on the exterior, Shizuka Stillness panels create a simple anechoic chamber while shutting out all outside sound; on the interior, Aural Sonic panels help eliminate sound reflections off the walls, making them seem as if they are not there. In silence spins, the space feels larger than it is in reality. As we set foot inside the tearoom, the silence allows us to relax our ears and brain. We concentrate on the sound of our own breathing or other subtle noises that we make, experiencing a Zenlike sensation similar to meditation.
Seigen Ono + Ryuichi Sakamato + Shiro Takatani
https://universes.art/en/sharjah-biennial/2013...