SHEN KYOMEI RIBEIRO LIVE RECORDING
SHEN KYOMEI RIBEIRO

SDSD-1060
e-onkyo   mora 
 

TRACK LIST:
01. Overture
02. Dindi
03. Samba de Verão
04. Manhã de Carnaval
05. Yakiu Ken
06. Summertime
07. Canto de Xangô
08. Travessia
09. Suíte dos Três

シェン・響盟・リベイロの28年に渡るキャリアを総括し、4つのライブから選りすぐりの曲を集めた作品。92年にヒルトン・ホテル東京、Xポイント・ライブハウス行われたライブでは、琴古流の伝統的な和のフレーズで構成された尺八独奏から始まり、”Dindi”、”Samba de Verão”、”Manhã de Carnaval”とボサノヴァへと続く。’09年サンパウロで行われたライブではジャズ・クァルテットの編成で、ピアニストのクニ三上氏編曲による“野球拳"からガーシュインの"Summertime”へ。’16年の六本木アートナイトでは、リオデジャネイロ・オリンピック閉会式でシェン自身が 尺八を担当した、バーデン・パウエルの”Canto de Xango”と、日伯の架け橋をイメージした、ミルトン・ナシメントの”Travessia”を箏、ギター、パーカッションとの編成で。’19年ポルト・アレグレで行われたライブからは、Suite dos três (3つの組曲)。この組曲は、六寸、八寸、二尺一寸の尺八を使用した曲で、ピアニストのラエルシオ・デ・フレイタスとの合作。ジャンルを超えた尺八の織りなす音色が魅力。
 
コメント:
17世紀中頃に中国から日本へ伝来した尺八の音色は多くの人々を魅了し、その素朴で独特な音質は様々なジャンルの音楽との調和が認められ、愛好者が増えてきました。
尺八は長い歴史の間に多少の型式変化こそありましたが、原材料には常に真竹が使われ、その本質は変わりません。特に禅僧修行のメディテーションに用いられ、日本古来の音楽や他の国々の様々な音楽でも愛用されるようになりました。
最初に私が尺八に興味を持ったのは、私の専門楽器であるフルートの音色向上に役立つのではないかと思ったからです。しかし日本に来てから此の神秘的でインスピレーションを感じさせる楽器は日本文化そのものであることに気付き、尺八本曲を真剣に勉強しようと思い立ち、琴古流の人間国宝である山口五郎先生に師事することになったのです。
尺八の修業は非常に困難な道のりであり、自分のものとして体得するには一生がかりです。その間、現在も続けているクラシック音楽の他、尺八を使って多彩なスタイルの楽曲を演奏するプロジェクトへ参加する機会にも恵まれました。 このCDでは、私が長きにわたって多様なジャンルの音楽や楽器と共演した4回のコ ンサート・ライブレコーディングが収録されています。尺八の素晴らしい音色と、その神秘的な持ち味を多少なりともお伝え出来ればと願っております。
シェン・響盟・リベイロ


 
Mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering 
*作品には録音に起因するノイズが存在しております。
 
SHEN KYOMEI RIBEIRO BIO.
Biography
 
SDSD-1060 (P) 2020 sinos na floresta (C) SDM&LiveRec