The Best of Tohoku Youth Orchestra 2024 - Tribute to Ryuichi Sakamoto

2024年3月に実施された、東北ユースオーケストラによる坂本龍一監督追悼公演の演奏を全曲収録したアルバム。東日本大震災直後に坂本龍一の呼びかけで始まった、岩手・宮城・福島県出身の小学生から大学生までの混成オーケストラ『東北ユースオーケストラ』。前年3月28日に亡くなった監督 坂本龍一の追悼公演として、2024年3月23日岩手公演、24日宮城公演、30日福島公演、そして31日の東京公演が行われました。
坂本龍一 最後のピアノソロコンサート作品『Opus』でも演奏された、坂本龍一の代表曲「The Last Emperor」、「Merry Christmas Mr. Lawrence」、「Aqua」「The Sheltering Sky」のほか、1992年バルセロナ・オリンピック開会式のために坂本龍一が書き下ろした「El Mar Mediterrani」、日本のサッカーにおけるアンセムの一つとして知られる「日本サッカーの歌」など、全編坂本龍一楽曲で構成されたコンサートを全曲収録した作品です。朗読コーナーでは吉永小百合さん、のんさんが参加。(公式サイトより)


急遽ライブストリーミングもやることになりました。サントリーホール昼夜公演。スクリーンがあるためいつもの3点吊りマイクは使えず、マルチマイクです。ワンポイントの3点吊りが使えないと4本のスポット(KENTEC 近ちゃん秘蔵の「パヴァロッティマイク」 Schoeps (RC Set Singer CMC 1) と天井から真下に向けてSONY ECM-100B, 100UとSenheizer MKH-20、8本でカバーしました。バイオリン(ウクライナのヴァイオリニスト、イリア・ボンダレンコさん) はDPA-4035、ピアノはDPA-4021。
使用機材:TASCAM DA-3000 5.6MHz DSD、Midas Venice F16 アナログコンソール(ライブストリーミング用)、Grace m801、Sennheiser MKH-20、Schoeps CMC 1 U、DPA 4035、DPA 4021、Sony ECM-100N、Sony ECM-100U
『The Best of Tohoku Youth Orchestra 2024 - Tribute to Ryuichi Sakamoto』
発売開始:2025年3月19日(水)
リリース形態:CD2枚組3,850円(税込) / 配信(ダウンロード/ストリーミング)
レーベル:commmons
ご購入URL:https://commmons.lnk.to/bestoftyo
サントリーホール(大ホール)
指揮:栁澤寿男
演奏:東北ユースオーケストラ
朗読:吉永小百合
司会:渡辺真理
ゲスト:イリア・ボンダレンコ(ヴァイオリン)、三浦友理枝(ピアノ)
日向敏文『The Dark Night Rhapsodies』

86年発表の「Reflections」が1億3,000万再生され再注目を浴びる!
日向敏文、全世界のリスナー待望のオーケストラによる初のオリジナル・アルバム誕生!
本作も、前作『Angels in Dystopia』(2022年)同様、世界情勢や社会問題、そして未来の見えない若者たちに対する想いがこの作品のコンセプトだ。日々生まれる細かいモチーフから構成に何年もかけた45分の完璧な音世界は、まさに日向ワールドの真骨頂。悲しい曲もただ悲しいだけではなく、明るい曲もただ明るいだけではない。日々悲しいニュースばかりが流れる中で、徹底的に弱者によりそう日向の視線が感じられる。普段オーケストラの演奏に馴染みの薄いポップスのリスナーにも聴きやすい、短めで親しみやすいトラックが揃った。(公式サイトより)
SACD層には、アナログレコードの元となるラッカー盤の音も(17-32トラックに)収録されています。これは、アナログレコードのダイナミックレンジや周波数特性が20Hz〜10kHzの範囲で約65dB程度と比較的狭いためです。これに対し、CDの音質は約96dB(20Hz〜20kHz)であり、アナログレコードにはとても収録しきれません。
一方で、SACD(DSDフォーマット)は105dB以上のダイナミックレンジを持ち、周波数特性も2Hz〜100kHzに及びます。このため、SACD層にはラッカー盤の音質やアナログテープ、さらにはハイレゾ音源など、人間の聴覚限界までそのまま高品位で記録・再生することが可能です。
演奏を担当したのは現在Netflix、Disney、Amazonをはじめ多くのフィルムスコアを手がけるブダペスト・スコアリング・オーケストラ。録音はブタペストのアビー・ロードとも称されるRottenbiller Studioにて2025年2月に行われました。
バイオリン、ビオラ、チェロ、コンパスまてで19トラック、各自にスポットマイクがあり、さらにDECCA TREE の3本、アウトリガー6本、TOPレイヤー4本。プロツールズ96KHz24bit 64トラックで録音してあります。(普段は48KHzのが多いそうです)つまりアビーロードや、おそらくLAの大きなセッションとなんら変わらない世界で最先端のスコア・レコーディングです。


音響ハウスにて11日におよぶエディットとトラックダウンの作業によって本作は完成しました。ミキシングは、全62トラック(ストリングスのスポットマイクだけでも19トラック)をSSL アナログコンソールに立ち上げてTASCAM DA-3000SDへDSD マスターを仕上げていきます。
なぜプロツールズのデジタルドメインでやらないかは、話し出すと1時間かかります。SSLのオートメーションは使いませんが、レトロなトータルリコール大活躍です。




【イベント情報】
東京・代官山「晴れたら空に豆まいて」にて、作曲家・日向敏文氏による初のSACD作品『The Dark Night Rhapsodies』を、ESOTERICのSACDプレーヤー「K-05XD」でじっくりとご試聴いただける特別イベント。当日は、作品のミキシング/マスタリングを手がけたオノ セイゲンが進行役を務め、初期の日向作品から詳しい松山晋也氏による公開インタビューを通じて、創作の背景や作品の魅力に迫る...という内容でした。
また、オノが、音響ハウスでSSLコンソールによりトラックダウンしたTASCAM DA-3000SD ミックスマスター(5.6MHz DSD)や、アナログレコードの元になるラッカー盤も当日、試聴しながら解説を行いました。
出演:
日向敏文(作曲家/ピアニスト), 松山晋也(音楽評論家), オノセイゲン(司会進行)
機材:ESOTERIC K-05XD(スーパーオーディオCD/CDプレーヤー)
会場:晴れたら空に豆まいて(東京・代官山)
日時:2025年6月26日(木)開場 18:30/開演 19:15
詳細:https://haremame.com/schedule/79411/
協力:エソテリック/Sony Music Labels / ALFA MUSIC / TASCAM
さて、ふと思ったのですが、オーディオ技術が頂点に達した2000年、SACDと同時に生まれた20代の方々の99%は、物心ついた頃からストリーミング、ヘッドホン、サブスクリプションに慣れ親しんでいます。そのため、晴豆のような「良い音のスピーカー」で音楽を楽しむことに、私たちよりも遥かに大きな衝撃を受けるのだと思います。なぜなら、それが彼らにとって人生初の体験だからです。
6/26の 晴豆では、「エソテリック K-05XD」SACDプレーヤーにてアルバム全16曲= ①SACDのトラック[1]から[16]を、聴いたあとに、日向敏文さんの公開インタビュー(超レアです)も交えて、楽曲が素晴らしいのは当たり前として、録音芸術として伝えるには何が大切なのか、クリエーターとしてのヒントも飛び出します!(オノのイベント前のコメント)
GLENN GOULD GATHERING

坂本龍一が、グールドに捧げたトリビュート・コンサートの記録。
カナダが産んだ孤高の音楽家・ピアニスト、グレン・ グールドの生誕85周年にあたる2017年。これを記念してカナダのグレン・グールド・ ファウンデーションの依頼により世界各地でグールドの企画展・コンサートが開催されましたが、日本では坂本龍一氏にイベントのキュレーションが依頼されました。幼少の頃からグールドに影響を受け、自身が選曲したコンピレーションCDもリリースしているほどグールドの音楽を敬愛する坂本氏は、この要請を快諾。12月にグレン・グールド関連のエキジビション、コンサートなどの融合イベント「Glenn Gould Gathering」が草月ホールを中心に開催されました。そのハイライトであるトリビュート・コンサート「Glenn Gould-Remodels」には、ドイツで現代の電子音楽を牽引するアーティストのアルヴァ・ノト、オーストリアのギタリストであり新たな音響の世界を切り開いてきたクリスチャン・フェネスといった、坂本氏と長年に渡り親交のある音楽家に加え、ルクセンブルクの異才、ピアニストのフランチェスコ・トリスターノらが出演しました。まさしく一期一会の瞬間を捉えた、ライヴ・アルバムになります。(公式サイトより)