Mastered for iTunes

 
 
 
Mastered for iTunesは、iTunes で出来る限り高音質に音楽を楽しむためにあります。
 
CDのマスタリングでは、ピークのギリギリまで(0dbFS)連続して音量を入れる、いわゆるボリューム戦争が流行った時代がありました。アーティスト、プロデューサー次第で、CDには音量を大きく入れることは決して悪いことではありません。

ですが、iTunes に限らず、CD用の連続したピーク(0dbFS)のマスターそのままを配信フォーマットであるAACなどに変換するとクリッピング(歪み)を起こします。その場合、全体の音量レベルを2dB~3dBくらい下げることになりがちですが、サイデラ・マスタリングでは、CD用のマスタリング後にmastered for itunes用のマスターを作成する際には、インターサンプルピークを監視ながら、AAC再生時に最適な音質になるよう、リミッティングやマキシマイズの設定を再調整します。

MP3配信に対してMastered for iTunesのアドバンテージは主に二つあります。
一つはマスタリングの過程でエンジニアがインターサンプルピークを監視しながら楽曲に最適な音量レベルの調整を行うため、再生時のDAコンバーターによる歪みが少なく聴きやすい音質であること。
もう一つは通常iTunes向けの納品がCD音源(=44.1kHz / 16bit)であるのに対し、Mastered for iTunesはハイレゾ音源( ~192kHz / 24bit) で納品できるので、仕上げたマスターはそのままハイレゾ配信にも使用できます。
 
「iTunesでは、いくつかのクリップが含まれている事が理由でファイルを拒否することはありませんが、オーディオクリッピングを含む楽曲は、Mastered for iTunesとしての配信はできません。」とappleのHPに記載されている通り、Mastered for iTunes用の音源はオーディオクリッピングが無い状態で納品する必要があります。また、「SACDなどのハイレゾリューション・フォーマットでリマスターされた 作品は、iTunesに対応するリマスタリングの最適な候補です。」「96/24が現在の業界水準として幅広く受け入 れられてきている事に加え、192/24のような更なる高解像度におけるプロダク ションも一般的になっています。」との記述もあります。
https://www.apple.com/…/mas…/docs/mastered_for_itunes-jp.pdf
サイデラ・マスタリングは早くからAppleから「Mastered for iTunes」認定を受けたスタジオです。1998年よりDSDレコーディングやミキシング、数多くのSACDの制作も手がけているサイデラ・マスタリングでは、常にダイナミックレンジ、音質を再生環境に合わせてマスターを仕上げます。ノウハウを積み上げたスタジオだから出来る、音圧感を損なわないMastered for iTunes用の音源、ハイレゾのマスターもお任せください。