Established 1987 by Seigen Ono. “Vamos pedir a saideira” means “Let’s have a last beer to go”, the first sentence Ono learned. It never end the last beer, go on and on ordering another one. “saída” means “output / exit”. So this is the label, the music should released to the world audience from this gate. If you learn how to use this sentence in Brazil, you can make so many good friends. That’s how Ono start life time project. 

 Live at Concordo
FONTE

    TRACK LIST:

1 Samambaia (Cesar Camargo Mariano)
2 Brigas Nunca Mais (Antonio Carlos Jobim)
3 O Coco do Coco (Guinga)
4 Sampa (Caetano Veloso)
5 Cataplana (Kazuhiko Obata)
6 Casa Forte (Edu Lobo)
7 Carinhoso (Pixinguinha)
8 Loro (Egberto Gismonti)
9 Passadouro (Kazuhiko Obata)
10 JABRA (Guennoshin Yasui)
11- On Wings of Song (Felix Mendelssohn / Arr. Masahiko Satoh) -Stereo Only 11+ Chovendo na Roseira (Antonio Carlos Jobim) +Surround Only

Flute: Masami Nakagawa
Guitar: Kazuhiko Obata
Percussion: Guennoshin Yasui
 
Produced by Seigen Ono for Saidera Records
Co-Produced by Guennoshin Yasui
 

Recorded LIVE at Corcovado, Tokyo, August 28, 2004

Recorded by Masato Morisaki
Direct to Genex GX-8500 DSD with EMM ADA8
Mixed and mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo Mixed and mastered on to Sony Sonoma DSD Audio Work Station CD mastered by Masato Morisaki at Saidera Mastering, Tokyo Special thanks to “Corcovado”, Yoshiki and Regina Iijima

Filo Machado (Our Brother), Marcos Suzano, Maria Luiza Hiroshi Suruga, Nobuyuki Oikawa and Akira Taguchi
Masami Nakagawa appears by the courtesy of Victor Entertainment, Inc.

フ ォ ン チ / ラ イ ブ・ ア ッ ト・ コ ル コ バ ー ド 解 説 : DJト ミ ー

 
クラシックはもとよりジャズ界でも大活躍の世界的フルート奏者” 中川昌三”、多彩かつグルーヴィーなギターで大人気の”小畑和彦”、 ブラジルでも活躍するパーカションの鬼才”安井源之新”、3人が奏 でる驚異のインストゥルメンタル・ミュージックグループがFONTE(フォ ンチ)である。 FONTEとはポルトガル語で「泉」。3人の「音の泉」からは、波間 に漂うボサノバから光と闇が煌くジャングル迄、ブラジル音楽を素材 にはするものの、ジャンルを超え、昇華された前人未踏の「FONTEと しての音」が汲み出される。 このグループの結成経緯であるが、源之新がブラジルを拠点に活動 していた時に、20年の親交があった中川昌三が遊びにやって来るこ ととなった。「折角だからコンサートを開こう」と、源之新がよく共 演していたFilo Machado(Vo&G)を含めた3人でサンパウロのインス トゥルメンタル音楽の殿堂(SESC SAO PAULO)で演奏 したことに始まる。2度の渡伯で、サンバ、ボサノバだけでない豊か なブラジル音楽の洗礼を浴びた中川と、最近帰国した源之新は、ブラ ジル音楽を含む幅広い音楽性を持つ超絶ギタリストを求め、名手小畑 を呼び込みFONTEが結成されるに至る。 FONTEとブラジル音楽との関係は、自分達の音をブラジル音楽とい うフィルターを通して良い意味で「あそぶ・ひろげる」ということで
 
あり、「ブラジル音楽そのもの」を演奏しているという意識はなく、 それが目的でもない。演奏が始まるとジャンルという概念は消し飛び、 あくまでも自然体で音が紡ぎ出されていく。これこそ物真似や「何々 風」でない真の意味での「日本から生まれるワールドミュージック」 であり、又、刻々と変化するその音は、ライブでこそ真価を発揮する 「情況の音楽」だ。各々がリーダーとしても活躍している3人は、時 には融和し合い、時には激しいバトルを繰り広げながら、このトリオ で更なる可能性を拡げている。超絶技巧を持つこの3人の演奏を聴い ていると、フルート、ギター、パンデイロってこんなに簡単な楽器だっ たか?との錯覚にはまってしまう。 何よりも幸せなのは、メンバー各々が本当に自ら楽しんで演奏して いることがそのままストレートに伝わってくることである。大変難解 な曲を演奏しているのに、決して内省化することなく、音を楽しみ、 それを観客と分かち合おうというキモチが伝わってくるのである。 癒しあり、驚きあり、興奮あり、脱力あり(笑)、とめどなく拡が り進化していくFONTEの世界をあなたも体験して欲しい。
 
中川昌三(フルート) Masami Nakagawa 言わずと知れたボーダーレスフルート奏者。クラシックとジャズの 双方の分野においてトップフルーティストとして縦横無尽に吹きまく る。既に15枚のCDをリリース、参加アルバムはGilEvansオーケスト ラからJ-POPまで無数。常に新たなる挑戦を行い、フルートという楽 器の領域を拡げている。他方では、30年の間芸大の講師を勤めあげ、 現在は桐朋短大講師を勤める。 一口にフルートと言っても、バスからピッコロまで様々な種類があ るが、その全てを吹き分けて各々を鳴らしきるのは至難の業である。 このCDでは、コンサート(ノーマル)フルート、ピッコロ、アルトフルー トが登場する。各種フルートの吹き分けはもとより、一聴して中川だ と分かる際立った音色の中に、実に多彩な「表現」を聴くことが出来 る。明るさ暗さ、奥行き(音を手前で響かせたり遠くで響かせたり、 これを味わえるのがまさにサラウンドの醍醐味)、息遣い、艶から枯 淡、更に、声とのMIX、2つの音を一度に出す多重奏法、果ては循環呼 吸(鼻から息を吸い続ける一方で口から空気を出し、途切れなく音を 出す技術)・・・。フルートってここまで出来るのか?という驚きを 禁じえない。
 
小畑和彦(ギター)Kazuhiko Obata ブラジル音楽界のみならずギター界のファーストコール。ジャズ、 ブルース、ロック等幅広い音楽性をバックボーンに、斬新なアプロー チでサウンドを変化させる音の魔術師。ベース不在のFONTEでは、唯 一のコード楽器であるギター1本で全体のサウンドを支える。多数の CDに参加し、リーダーアルバムも4枚。作曲家としてもFONTEを支え ている。 本CDでは、CataplanaとPasadouroが小畑のオリジナルであるが、あ りきたりのボサノバやサンバだけではない、ブラジル音楽の豊穣な土 壌から生まれた豊かなハーモニーを受け継いだ傑作と言える。ボサノ バの定番であるガット弦をあえて使用せず、鉄弦を張ったアコースティッ クギターを奏でる。その繊細で暖かく美しい音色が全体を包むかと思 うと、ディレイ・サンプリングを駆使しながら、時にはスキャットを 交え過激に音を紡ぐ。SACDでお聴きの方には実感して頂けると思 うが、確かな技術が無ければこれほど濁りのない澄み切った音は出せ ない。ギター1本でベースラインをもカバーし、ソロも取りながらバ ンドを盛り立て支えるということは実は大変困難なのだが、音の「引 き出し」の豊富さでFONTEのサウンドを織り出していく、その職人技 を堪能していただきたい。
 
安井源之新(パーカッション)Guennoshin Yasui 打楽器のみならずVoiceも交えたそのパフォーマンスは、パーカッショ ンというよりも”安井源之新”という”楽器”と形容しても良い。内 外 の 幅 広 い ジ ャ ン ル の CDに 参 加 、 Filo Machadoや Marcos Suzano等 と の コラボレーションで知られる。ブラジルでもトップアーティストとし て活躍するが、今般帰国、旋風を巻き起こしている。タガの外れたアー ティストに特に好まれている。 FONTEでは、主にチンバとパンデイロという楽器を中心に自由且つ 安定したノリでリズムを支え、同時に独特の音程感による低音でベー スの役割も担う。パーカッションの音をギターの低音にシンクロさせ る技を持つ奏者は少ない。チンバとは、片側に皮が張られた長い筒状 の楽器。横にした胴体を足の下に挟み、左手は素手で皮を、右手はブ ラシで胴体あるいはシンバルを叩く。左手でオープンやミュート操作 を行い、バスドラムとは異なった柔らかな低音でサウンドのボトムを 創る。パンデイロとは、タンバリンの一種であるが、右手指・掌全体 と左手の振りで極限まで速いリズムを叩き出し、なおかつ左親指での 低音ピッチ変換を行う。小さな楽器一個とはとても思えない多彩な音 を叩き出す源之新は、日本では並ぶものは無く世界でも第一人者とし て知られている。指1本で音を鳴らし続けるトレモロの技やトレード マークである肘打ちなどのパフォーマンスをCDでは見ることが出来 ないのは実に残念である。