Established 1987 by Seigen Ono. “Vamos pedir a saideira” means “Let’s have a last beer to go”, the first sentence Ono learned. It never end the last beer, go on and on ordering another one. “saída” means “output / exit”. So this is the label, the music should released to the world audience from this gate. If you learn how to use this sentence in Brazil, you can make so many good friends. That’s how Ono start life time project. 

 
 Bar del Mattatoio
Seigen Ono

TRACK LIST:
01. Bar del Mattatoio 
02. I Am a Good Fish
03. Monica Tornera Domenica Sera 
04. Suzuki-Sensei-Sansei 
05. Fernando de Noronha 
06. I Do Love You a Little
07. Gol de Placa 
08. Reached Moon Tower
09. Nick & Kiriko 
10. Genova 
11. It’s So Far to Go 
12. Covenant of the Rainbow 
13. Vida Boa
Produced and mixed by Seigen Ono for Saidera Records
Mastered by Greg Calbi at Masterdisk, New York, September 1994
Recorded and mixed between September 1988 and June 1994 at Master Sound Astria, Battery Studios, Sound On Sound, Sorcerer Sound (New York) Impressao Digital, Barra de Copacabana (Rio de Janeiro), Green Studio (Milan) Be Bop, Trans America (Sao Paulo), Onkio Haus, Saidera Studio (Tokyo) Studio Ferber, Studio Harryson (Paris)

「バ-・デル・マタトイオ(屠殺場酒場)」を聴くこと、それはユニ-クな体験だ。オノセイゲンはただちに私たちを人間的でまた地理的な風景の中へ運んでくれる。官能と甘さとメランコリ-のあふれる風景へ。生活の強烈な楽しさと、生活をうまくまとめていけないことがわかったときのあいまいな悲しみ、そのふたつのブレンド - - - ブラジル人ならたぶんわかるだろうが - - - がここでは稀にみる詩的な力で捉えられている。
 フェリ-ニの映画にありそうなセンチメンタルなメロディ-は、聴かれるというより思い出される。このメロディ-は海から現れ、砂浜やアスファルトや歩道に広がる群衆を通り抜け、リオ・デ・ジャネイロの街のために太陽がもえている青空へと抜けてゆく。しかしここで大切なのはさまざまな声のサウンド、波、ここで述べたことから沸き上がってきた視覚的な印象ではない。フレ-ズやノイズはあたかも見えない映像でできた映画のサントラであるかのようには聞こえてこない。私たちを驚かせるのはサウンドのパワ-の理解である。
物売りの声、電話の会話、波の極めて微妙なミックスは完全にアコ-ディオン、サックス、ヴァイオリンの音色の選択に力を貸している。ひとつのテ-マが何度も繰り返され - - - キュ-バのボレロとブラジル北東部のトア-ダ(民謡)- - そのセンチメンタルな変奏はアルバム全体を通してちりばめられた甘いアイロニ-をかもしだす。そのために少しあとで、ゆかいなチュ-バがベ-スになって、おどけ者のヴァイオリンとふざけあうときに、私たちがただちにそのすべてが懐かしさ - - - 何に対する懐かしさなのかはわからないのだが - - - のフィルタ-を通して聞こえてくるように感じるのだ。
音楽とこうしたサウンドは世界や娯楽や音楽の概念を通して私たちのもとへやってくるのだ。音楽はつねに聞こえてくる構成物を越えたもの、ほかの場所にあるものなのだ。二-ノ・ロ-タや小津映画のサントラのことを考えればよい。そのあと、コンガ、ベ-ス、ファンキ-なホ-ンの曲では、ギタ-とサックスの即興が聞こえてくるのだが、ありきたりのジャズ・フュ-ジョンを聞いているような感じはしない。そうではなく、ジャズ・フェスティバルをやっている最中のヨ-ロッパの小さな町のホテルにいて、広場でやっているバンドが聞こえてくる、そんな自分を簡単に想像できるだろう。ヴァイオリンはただコメントと気持ちの喚起がここでは一番大事なことなんだと確認するにすぎない。
私たちにこのような印象を与えるのは単にミックスや演奏のせいではない。スタイルの「モンタ-ジュ」のテクニックが、時にたった一節の中にさえコントラストを与えるのだ。そして批判的な考えを生み出したり、実際には聞こえていないがそこに実在してもよいようなほかの音楽やサウンドへの記憶へと私たちを導いたりする。ほかの曲ではフランスの子どもたちの話声や歌声がノイズから立ち現れ音楽となる。そして優美なリズムとほぼメロディ-の話声が互いに絡み合ってひとつのメッセ-ジ(レコ-ドのすべての登場人物と妄想のメッセ-ジ)が生まれる。そのメッセンジャ-は子どもたちなのだ。たぶんもうひとつのメッセ-ジはタンゴにある。実はこれはサンバであり実はこれは私たちをあれやこれやの思いにいたらせる悲しみと幸せを運ぶ遊びなのだ。別の曲にあるバイ-アの街の通りのパ-カッションのサウンドは他の曲とは異なる。とても離れているのに、理性と純粋な心のまじりあった処理をされている。たぶんこの調和はこのアルバム全体を説明しているかもしれない。理性の洗練と心の純粋性。すべては - - - ブラジルがあふれているにもかかわらず- - - が日本のタッチだ。
シロフォン、ヴィブラフォンとピアノのコンビネ-ション、甘すぎるキャンディ-のように西洋的でもある旋律の合間に現れる東洋的な音程。無邪気なようにみえる知識。真実の無垢。不思議なしとやかさと不思議な大胆さ。「バ-・デル・マタトイオ」は独創的なオブジェだ。

94年10月、リオ・デ・ジャネイロ|カエタノ・ヴェロ-ゾ(和訳:細川周平)

NO.   Title Artist Arthor 作詞/作曲 JASRAC作品コード
1   Bar del Mattatoio  Seigen Ono Seigen Ono 0J2-5837-1
2   I Am a Good Fish Seigen Ono Seigen Ono 029-0916-2
3   Monica Tornera Domenica Sera  Seigen Ono Seigen Ono 0M3-7035-0
4   Suzuki-Sensei-Sansei  Seigen Ono Seigen Ono 012-5608-4
5   Fernando de Noronha  Seigen Ono Seigen Ono 029-0913-8
6    I Do Love You a Little Seigen Ono Seigen Ono 0I3-3023-2
7   Gol de Placa  Seigen Ono Matinas Suzuki / Seigen Ono 029-0915-4
8   Reached Moon Tower Seigen Ono Seigen Ono 029-0903-1
9   Nick & Kiriko  Seigen Ono Seigen Ono 029-0905-7
10   Genova Seigen Ono Seigen Ono 029-0914-6
11   It’s So Far to Go  Seigen Ono Seigen Ono 0J2-5842-7
12   Covenant of the Rainbow Seigen Ono Seigen Ono 005-4589-9
13   Vida Boa Seigen Ono Seigen Ono 029-0904-9